【構築記事】あの“環境の覇者”は今…!?【オマケ有】
*注意* この記事は全日本バトルスピリッツ壁打ち協会会長である骸←がっしゃが執筆しています。環境に関する理解やデッキ構築に関して正確でない部分がありますので内容は鵜呑みにしないでください。
かつてバトルスピリッツの歴史を塗り替えた大いなるデッキがあった…。
そのデッキは剣刃編第4弾『暗黒刃翼』で姿を現し、続く『剣刃神話』にも引き続き関連パーツが収録、『アルティメットバトル01』にて完成したそのデッキの名は“白紫”。バウンス・破壊・コアシュートの3種の除去とドローでテンポを奪い、バーストは破壊してアドバンテージに変換、強力なフィニッシャーの存在…パーツ個々の完成度の高さとそれぞれの連携、そして自由枠の組み替えによる環境への対応力の高さでしぶとく環境に残り続けた。(余談だが筆者が初めて組んだ所謂「環境デッキ」がこの白紫であり、初のCSでデッキパワーだけでそこそこ勝てたのでこのデッキには思い入れがある。)
暗黒刃翼が産んだ怪物、その中で随一のカードパワーを誇ったのが『黒皇機獣ダークネス・グリフォン』である。
最近バトルスピリッツを始めた方にとってはリメイク版の『黒皇機獣ダークネス・グリフォンX』の方が馴染みがあるかも知れない。
召喚時のバウンス、バトル時のコアシュートで最大4体を除去。ドローで息切れを防ぎながら連続攻撃で畳み掛ける…当時のカードパワーからすれば明らかなオーバースペックであり、同じくオーバースペックと目された『冥府三巨頭ザンデ・ミリオン』と共に白紫のフィニッシュを支えた名カードである。
さて、そんな白紫、ひいては『黒皇機獣ダークネス・グリフォン』の現在はどうだろうか。ここまでのデッキパワーならきっと現代バトスピでも…。
???「馬神 弾の神技使います、そのネクサス破壊で。もう1回使います。そのスピリットも破壊で。」
???「ゼウス神技使います。追加ターン取ります。」
???「アーネジェウ効果で効果受けないしライフも減らないです。」
???「ジークレフキャット捻ります、全部手札で。ガーヤトリーフォックス出します。音速音速音速音速…。」
創界神登場以降、かつての環境覇者は見る影もなく現代バトスピにサンドバッグにされる生活を送っていた。ワンアクションでカード数枚分のアドバンテージを取る現代カード達に対して、白紫の主要パーツはあまりにも貧弱過ぎた。(例えば白紫がハンドアドバンテージを取りたい場合、従来の構築では1枚のカードを使って1枚のカードを引くのが常套であったが、創界神環境を支えたゴッドシーカーは1枚で平然と3枚手札補充したりする。ずるい。)
また、こちらの盤面が整う前に盤面を破壊し尽くされ、そのままフィニッシュされる後継も日常茶飯事だった。
こうして白紫はインフレの波に飲み込まれ、環境外へ押し流されたのであった…。ついでに私は枕を涙で濡らす日々を送った…。
〜完〜
ってなってたまるかい!
て事でこんにちはこんばんはお久しぶりです、久々に文章を書きたくなったのでブログを再開してみました。骸←がっしゃと申します。
今回は環境から弾き出された白紫に対し、現代のカードによって新たなアプローチを行いました。上述したように私は個人的に白紫に対して思い入れがあり、特にダークネスグリフォンが好きでした。一応新弾が出る度に白紫の新しい形を模索してはいたのですが、コストが重くフルパワーを発揮するのにブレイヴが必要なダークネスグリフォンはデッキから抜ける事が多く、個人的にとても悲しかったです。
そこで今回はダークネスグリフォンを主役に据えた“現代版白紫”を組んでみました。(環境に勝てるとは言ってない。)
以下目次になります!
デッキレシピ
それでは早速デッキレシピをどうぞ!
鎧装獣スコール:3
ポラーナイト・ガルム:3
超星使徒スピッツァー・ドラゴン:3
黒皇機獣ダークネス・グリフォン:3
R大甲帝デスタウロス:3
獄土の四魔卿マグナマイザー:1
戦国六武将ムドウ:1
幻魔神:1
真・炎魔神:3
侵されざる聖域:1
白の世界 / 白き機神:3
紫の世界 / 紫の悪魔神:3
旅団の摩天楼:2
千年雪の裂け目 / 尖塔大亀サウザンタイマイ:3
吊られた古城:1
氷刃血解 / ミブロック・バラガン・オリジン:3
シーズグローリー / 天醒槍ロンゴ・ミニアス:3
ダークネスグリフォンを現代カード達で全力で介護するデッキです。
今年度のメインギミック“転醒”は序盤を支えるネクサスを後半に打点として活用する事が出来ます。その中の幾つかとダークネスグリフォンの相性の良さに着想を得て、試行錯誤の末この構築に到達しました。どうしてこうなった。
次の項目では採用カードについて解説していきます。
カード採用理由
R鎧装獣スコール・ポラーナイト・ガルム
いずれも召喚・アタック時にコアを増やせるスピリット。序盤はコアブーストでダークネスグリフォン召喚に繋ぎ、後半は真・炎魔神と合体してアタッカーにも。自力で白の世界を転醒出来るのは便利ですよね。
スコールは系統:起幻により千年雪の裂け目の転醒条件を満たし効果でも召喚可能、ポラーナイトはデッキトップバウンスで軽めのドローロックを掛けつつ連続攻撃が可能という特徴があります。
超星使徒スピッツァー・ドラゴン
ネクサスに足場を依存し、ダークネスグリフォンを始め召喚時効果を多用するこのデッキはサカターノベアやファラオム等天敵となるバーストが多数存在します。
そんな時に便利なのがこのカード。バーストを破壊しつつコアブーストでダークネスグリフォン召喚をサポートします。地味に白・紫の世界両方の転醒条件を満たせるのもポイント高いです。
黒皇機獣ダークネス・グリフォン
このデッキのコンセプトでありフィニッシャー。最終的にはこのカードを投げる事を目的にしています。それで勝てるかは知らん。
効果が白・紫の世界と相性が良く、自身と転醒したスピリットの攻撃が通ればそのまま5点のライフを削り切れます。効果自体は今でも強力だと思うので、上手く活用して勝利を目指しましょう。
R大甲帝デスタウロス
バースト枠です。今季は新しき世界を始め「バースト効果を発揮させない」カードも増えましたが、アタックしているスピリットを除去する白の世界や氷刃血解との組み合わせでそれを無効化してバーストのカウンターを浴びせる事が出来ます。
今回デスタウロスを採用した理由は破壊によるカウンターだけでなく同時にコアブーストが出来る点、紫シンボルで連鎖の条件を満たせる点にダークネスグリフォンとの相性の良さを見出したからです。本体の打点が高いのもポイント高めです。
獄土の四魔卿マグナマイザー・戦国六武将ムドウ
紫のアルティメットと言えばこの方々でしょう。このデッキのサブフィニッシャーです。特に解説も要らないカードパワーの持ち主達。
幻魔神・真・炎魔神
ダークネスグリフォンがフルパワーを発揮する為にブレイヴは必須です。今回はブレイヴの中でも特にカードパワーの高い2種を選抜しました。
幻魔神は制限カードにも指定された強力なブレイヴで、相手の色に合わせて左右を入れ替える事で実質全色の超装甲を持ちます。これによりコストが重い割に耐性を持たないダークネスグリフォンをサポートします。
真・炎魔神は紫か白の軽減シンボルを持つブレイヴの中で随一の破壊力を持つブレイヴで、ダークネスグリフォンの元々強力な除去性能を更に高めたり、バーストを破壊してフィニッシュをサポートします。この流れで真・竜機魔神も出ないかなあ…。
侵されざる聖域
幻魔神と同様制限カードに指定されている耐性付与カード。幻魔神と比較して本体に耐性が無いので場持ちは期待できませんが維持出来れば盤面維持に大いに貢献してくれるでしょう。
白の世界 / 白き機神・紫の世界 / 紫の悪魔神
みんな大好きたっけー奴ら。最近はメタカードも増えましたが場持ちが信用出来るネクサスとして採用。
共に遅延効果を持っており、特に白の世界は効果が重複する上、上述したようにバーストでのカウンターに貢献します。
紫の世界もキャントリップ付きという事でそれだけで全然強いカードです。
また、転醒すれば打点として活用する事も出来ます。転醒時効果はほぼ使えないものの、根幻回帰で場を離れない事や白き機神の耐性貫通バウンスは強力で、転醒時効果が使えないのを差し引いても中々強力でした。
旅団の摩天楼
昔から愛される優良キャントリップ。特に解説する事も無い優秀な潤滑油ですが、吊られた古城に1枚枠を譲って2枚です。
千年雪の裂け目 / 尖塔大亀サウザンタイマイ
現環境でもよく使われているカード。一番の目当てはアタックステップ開始時のコアブーストで、シンボルを起きつつダークネスグリフォンの召喚をサポートします。勿論バウンスを選択して攻撃を通す選択も出来ます。
少し転醒し辛いものの、転醒すれば打点にも。転醒時効果は相変わらず死んでいますが腐ってもトップ操作になりますし、アタック時効果は白き機神と違いネクサスを対象に取れ、戻す先もデッキボトムと中々に強力です。
吊られた古城
今年度が6色推しだった事で容易な6枚ドローが狙えると話題になりそのまま制限に入ったネクサス。単純に引ける枚数を考えて摩天楼から1枠貰って採用しました。
氷刃血解 / ミブロック・バラガン・オリジン・シーズグローリー / 天醒槍ロンゴ・ミニアス
今回は2種類の防御札を採用しています。
氷刃血解は「アタックステップを終了出来ない」効果が発揮していても効果の発揮元やアタックしているスピリットをバウンスする事でそのままアタックステップを終了出来る事から個人的に今一番信頼している防御札です。
シーズグローリーはルール上防御札としての信頼感は少々薄いものの、攻めのタイミングで使える事もあり便利な1枚です。
転醒した氷刃血解は少々頼りないものの打点として活用する事も出来ます。
シーズグローリーは転醒後にブレイヴになる事からダークネスグリフォンとの相性が良いです。シンボルを増やす効果が発揮すればダークネスグリフォン1枚でライフを削り切る事も出来ます。
次の項目では惜しくも採用にならなかった採用候補カードを若干枚紹介します。
採用候補解説
氷刃姫プリヘーリア / 大氷斧の姫君プリヘーリア
アタック時にコアブーストしつつ回復、転醒してバースト破棄かボトムバウンスを行える強力なカードですが、コアブーストがLv2からしか行えない点でテンポ的に使いにくい事で採用を見送りました。書いてある事は間違いなく強いので今後採用するかも知れません。
氷奏の乙女エリザヴェータ
ネクサスに対し圧力を掛ける召喚時効果と回復とバウンスがセットになったフラッシュ効果を持ち、特にこのデッキにはネクサス除去効果が無いので召喚時効果目当てで結構採用を悩みました。しかし最終的にはプリヘーリア同様テンポ的な面で採用を見送っています。
何処にでも出張する最強のコラボカードですが、勿論このデッキにも最初は出張していました。が、確かに場に出すのは容易なものの、このデッキのアルケーガンダムは出しても勝ちに直結する訳でもなく、シンボルとしても弱いので最終的には抜けてしまったカードです。
時空龍クロノ・ドラゴン / 時空龍皇クロノバース・ドラグーン
今季序盤、あらゆるデッキのフィニッシャーとして活躍していたカードです。勿論強いは強いのですが、ある程度盤面が整わないと出せない点とシンボルが絶望的に弱いので抜けてしまいました。
他にも様々なカードを出し入れして調整していました。採用候補カードについては質問や要望があれば追記していきたいと思います。最後の項目で簡単に戦い方を解説したいと思います。
戦い方
序盤:ネクサスを配置してシンボルを増やします。千年雪の裂け目やスコール・ポラーナイトガルムのコアブーストを積極的に行い、後続に繋げる事を意識しつつどんどんシンボルを並べてしまいましょう。
中盤:スコールやポラーナイトガルム、またそれらによって転醒したスピリットにブレイヴを合体し、攻めていきます。序盤から中盤に掛けてバーストを踏む機会が多いと思いますが、スピッツァーで逆にリソースに変換してしまいましょう。
終盤: ダークネスグリフォンやマグナマイザー、ムドウといったフィニッシャーを投げつけ、転醒を絡めながら勝負を決めましょう。
シンボルが尽きると一気に配色濃厚になってしまうのでシンボルは意地でも絶やさないのがポイントです。基本的にトップ解決は望めないので、序盤からの積み重ねがそのまま後半戦の難易度に繋がって来ます。
まとめ
今回は私が大好きなダークネスグリフォンを中心にデッキを組んでみました。
現代バトスピはデッキのカード全体を系統でシナジーさせて勝つ動きが定石ですが、こういった好きなカードを全力で介護する構築も楽しいです。特に「好きなカードがあるけど今の環境じゃ流石に使えないよ…。」と思っている方は一度試してみては如何でしょうか。
このブログではこういったちょっと環境から外れたデッキを紹介していこうと思うのでもし良かったら時々覗いてみてください。
今回はこの辺で、それでは、また。(以下にオマケがあります。)
オマケ
今回の内容はあんまりにもタメにならないと思うのでちょっと真面目に組んだデッキを1つ紹介しようと思います。
イチバンスピアー:3
ロクテン・ブショウ:3
ロクテンヘイ:3
ロクテンヘッド:3
天魔王ゴッド・ゼクス -影ノ型-:3
ロクテン・ゴレム:3
放浪者ロロ:1
天魔王ゴッド・ゼクス -地ノ型- / 天魔王ゴッド・ゼクス -天ノ型-:3
天魔王ゴッド・ゼクス -終ノ型-:3
紫の世界 / 紫の悪魔神:3
オワリノ世界 / 天魔王ゴッド・ゼクス -焉ノ型-:3
天魔 信長:3
R絶甲氷盾:3
白晶防壁:3
特に変わった構築ではありませんが、このデッキは終ノ型の一撃必殺の再現率を高めるよう構築しています。世間的にはあまり評価が高くないロクテンゴレムを3枚採用しているのも、縦引きで動きの再現率を上げる試みです。
では今度こそ今回はこの辺で、それでは、また。