紅蓮の熱風、緑眼の大地、重なり合いて力と為す。

*注意* この記事は全日本バトルスピリッツ壁打ち協会会長である骸←がっしゃが執筆しています。環境に関する理解やデッキ構築に関して正確でない部分がありますので内容は鵜呑みにしないでください。

 

白紫に支配されていたバトルスピリッツ

襲来したアルティメット軍団をも退けた無敵の軍勢は覇権を求め進軍を続ける。そして幾月が流れ、白紫の前に新たな軍勢が立ちはだかる…。

 

白紫の猛攻に追いやられていくアルティメット軍団。一度は白紫を粉砕したかに見えた三龍神だったが、新技術トリガーカウンターにより白紫は再起。再び戦況は白紫に傾く。そして現れた第3の勢力。一度は上がった感性も再び絶望に変わってゆく。それもまた、アルティメットに仇なす者達だったのだ…。

軍勢の名は“”。白紫と同じく【連鎖】の力を振るい、赤き力で敵を粉砕し流れを引き寄せ、緑の力で命を育み敵を無力化する。2つの色が合わさり、圧倒的なまでに効率的な戦法で戦況を塗り替えた…。

 

 

 

という訳でこんにちはこんばんは、骸←がっしゃと申します。

前回の白紫から少し経ちましたが如何お過ごしでしょうか。僕はマグナマイザーの禁止指定で前回の記事の構築が既に使えなくなったという事で、新しい構築を考えている日々です。禁止制限については個人的には旧環境を完全に消しに来たな〜ってのとアルケー逝かないんか〜って感じでした。

 

さて、冒頭の茶番から察した方も多いと思いますが、今回は現代版の赤緑連鎖の記事になります。最近バトスピを始めた方は『赤緑連鎖?何やそれ?』って感じかも知れませんが、大昔に環境で覇権を握っていたアーキタイプです。

f:id:gassya:20210401124752j:plainf:id:gassya:20210401124755j:plainf:id:gassya:20210401124758j:plain

(個人的にこの3枚を赤緑三銃士と呼んでいます。)

アルティメットバトル04で登場したアーキタイプで、上記3枚を主軸にしたビートダウンデッキです。赤のドローと緑のコアブーストを活かしたリソース確保に加え、破壊と疲労で攻防も得意と中々効率的なデッキで、赤か緑のカードであれば(カードパワーが高ければ他色のフィニッシャーも)組み込める拡張性の高さから、リリースからそれなりの期間環境に残っていました。この頃の環境ですが、僕の記憶では白紫、赤緑、Uサジットの三竦みで環境が回っていたような気がします。神皇編ではメガデッキのテーマとして赤緑連鎖が取り上げられ(邪神がメインだったのでそんなに使われなかったけど)、昔ながらの構築を組んでいた人もチラホラいたような気がします。

 

自分的にも動きの気持ち悪さが結構好みでよく使っていた時期があり、思い入れのあるデッキです。デザイナーズカードのデザインがとてもカッコ良く、キラカードが多いのも推しポイントの1つでした。

当然現環境ではこんなデッキ見る事はありませんが、赤緑三銃士自体は現代でも何とか使えそうなカードパワーですし、工夫次第では現代版赤緑連鎖を組み上げる事も出来る筈です。

それでは見ていただきましょう。これが現代版“”だ。以下の目次からどうぞ。

 

 

 

デッキレシピ

 

f:id:gassya:20210404003012j:plain

 

醒獣皇子レオーネエッジ / 炎獣皇子レオーネエッジ:3

狼王ガウルシード / 剣狼王獣ガウルシード:3

加速癸鳥エアイレイザー:2

R皇牙獣キンタローグ・ベアー:3

皇獣王Z:3

使ラゴ:3

龍星の射手リュキオース:1

アルケーガンダム:3

断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス:1

 

鳥獣魔神:3

真・炎魔神:3

 

赤の世界 / 赤き神龍:3

緑の世界 / 緑の自然神:3

命の果実 -原種- / 命の果実の精ドライアッド:3

 

風蟲円舞 / ドルクス・ウシワカ・オリジン:3

 

赤緑起幻

赤緑三銃士が1枚も入ってませんねえ!!!!!

 

 

カード採用理由

醒獣皇子レオーネエッジ / 炎獣皇子レオーネエッジ狼王ガウルシード / 剣狼王獣ガウルシード

f:id:gassya:20210404003831p:plainf:id:gassya:20210404003827p:plain

4コストで召喚/アタック時にコアを増やせるスピリットを2種採用し、初動兼序盤の殴り手にしました。コスト的にこのデッキに採用されている鳥獣魔神と真・炎魔神と相性が良く、後半の殴り手としても有用です。また、緑の世界の効果でコアブーストをドローに変換する事でドローソースとして使う事も。

 

f:id:gassya:20210404003841p:plainf:id:gassya:20210404003836p:plain

また、両者共疲労を条件とした転醒を持ち、転醒する事で前者はボードコントロールとアタックステップ終了不可、後者は更なるコアアドバンテージと回復、バースト封殺と詰めに役立つ効果を持っています。序盤に転醒してボードを取るも良し、速攻するも良し、後半に詰めに使うも良しと使いやすいカード達です。

 

加速癸鳥エアイレイザー

f:id:gassya:20210404005432j:plain

公開当初はバトスピ界に衝撃を与えた鳥です、相手の行動に合わせた手札誘発系のカードはこれが初めてだった記憶があり、当時はマナー的な部分でかなり色々言われていたような気がします。

防御札と言えば未だに白晶防壁が有力で、手札誘発のマジックも多い今、かなりの防御札をこれで制限する事が出来ます。詰めに1枚引けていれば十分な事が多いので2枚採用。

 

R皇牙獣キンタローグ・ベアー

f:id:gassya:20210404005440j:plain

盤面手軽に壊し過ぎな熊さん。

この枠は他にも候補がありました。

f:id:gassya:20210404010910p:plainf:id:gassya:20210404010859p:plainf:id:gassya:20210404010904p:plain

アレックスは言わずと知れた防御札でシンボル変色効果も潤滑油として優秀です。後者2枚とキンタローグ・ベアーは皇獣王Zとの兼ね合いで系統:皇獣の中から候補を上げ最終的にバースト発動後も盤面に触れる事とバースト効果にキャントリップが付随している点からキンタローグ・ベアーを採用しました。この枠は環境によってバーストを入れ替える枠だと思っています。

 

皇獣王Z

f:id:gassya:20210404011503p:plain

赤で一番強いカードは何か?と言われたら個人的にはこれを想像します。コア回収に盤面増強、多面破壊に召喚制限と赤の強い効果を全て詰め込んでみましたみたいなカードで、こんなデッキが成立するのも7割こいつのお陰です。

解説するまでもなく誰もが認める強カードですが、このデッキだとアタックステップ開始時効果で鳥獣魔神を召喚出来るのがお洒落ポイントです。

 

使ラゴ

f:id:gassya:20210225001741j:plain

前回の記事でも触れましたが、このようなファンデッキはサカターノ・ベアやファラオムのようなバーストを1枚踏んだだけで簡単に死にます。その危険を回避しつつコアアドバンテージに変換するこのカードはまさに救世主と言えるでしょう。

勿論、エアイレイザーと合わせて詰めにも使います。

 

龍星の射手リュキオース

f:id:gassya:20210404005435p:plain

Zから召喚して一番強いのは?と考えた時このカードの採用に思い至りました。

元祖耐性無視の【龍射撃】で盤面を破壊し尽くしましょう。

 

アルケーガンダム

f:id:gassya:20210225011713p:plain

個人的に制限されるかと思っていたら普通にスルーされた最強汎用ガンダム。だったら3枚使っちゃいましょう。

コアが増えるビートダウンで使うのが一番強い使い方だと思っているので採用しない手はありませんでした。

 

断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス

f:id:gassya:20210404005401j:plain

昔から赤緑の詰めの大型として採用されていた1枚。今年も出番がやって来ました。

エクストラターンが最強なのは誰でも分かるとして、Lv1からのBPパンプも中々に強力です。引ければ良いな〜程度の期待値なので1枚の採用。

余談ですがアニメ最終戦で一度倒されたジャッジメントが復活して最終形態になる流れが滅茶苦茶好きです。

 

鳥獣魔神

f:id:gassya:20210404013019j:plain

コストが4なので先攻で立てる事が出来、上手く生き残れば多大なアドバンテージを齎してくれるカードです。これ1枚でブロッカーを躱す、軽量スピリットを破壊する、疲労がトリガーの転醒の条件を満たす、緑の世界でドローする等沢山の仕事が出来ます。

地味に系統:皇獣なのでZの項でも触れたように効果で召喚する事が出来ます。

 

真・炎魔神

f:id:gassya:20210225003743p:plain

デッキパワー足りなかったら積んどけ魔神こと真・炎魔神です。4コスト帯に合体して盤面を破壊し尽くすのが主な仕事で、合体したスピリットは赤の世界の転醒条件のトリガーになります。

起幻の枚数が多くカウントも溜まりやすい構築なので、ダブルドライブもそれなりに発揮します。

 

赤の世界 / 赤き神龍

f:id:gassya:20210404005413p:plainf:id:gassya:20210404005408p:plain

打点担当です。適当な赤スピリットがいれば転醒して雑なワンショットが決まったりします。転醒時の火力も範囲が馬鹿にならない、正真正銘のパワーカードです。

配置時の除去効果もまあまあ強いですがあまり気にせず先攻で貼った方が良いでしょう。


緑の世界
/ 緑の自然神命の果実 -原種- / 命の果実の精ドライアッド

f:id:gassya:20210404003846p:plainf:id:gassya:20210404005418p:plain

緑シンボルの足場兼リソース担当。緑の世界は単体コアブーストとドロー変換、命の果実はドローと転醒時のコアブーストでリソースを確保します。命の果実はバーンメタも持ち合わせており、お手軽ライフバーンが飛び交う環境にマッチしています。

両者共に擬似的に除去耐性を持っており、シンボルを残しやすいのもグッド。

 

f:id:gassya:20210404003852p:plainf:id:gassya:20210404005427p:plain

転醒した緑の自然神は攻防一体の除去効果で防御札として使った後に殴り手としても使う事が出来ます。

ドライアッドはタイミング良く転醒できればコアの使用を縛る効果とライフバーンで詰めの一手として活躍してくれるでしょう。このカードのみ転醒時にボイドからコアを乗せる事が出来るのもリソース的にグッド。

 

風蟲円舞 / ドルクス・ウシワカ・オリジン

f:id:gassya:20210404005422p:plain

【覇導】マジックと言えば防御に優れた氷刃血解やギフト・オブ・ザ・ナイルを採用しているデッキが多い印象ですが、このデッキには風蟲円舞を採用しています。

理由としては上記2種のようなマジックは防御に秀でている一方、攻めに貢献する事が少ない為です。風蟲円舞は自身のターンにも【覇導】を発揮しやすく、攻防どちらにも使える点を評価しています。

 

f:id:gassya:20210404005403p:plain

転醒したドルクス・ウシワカ・オリジンも頼りないながら打点になり、転醒時効果で触りにくい創界神を破壊出来る可能性があります。

アタック時効果でブロッカーを躱したり、自身を使い回すように動く事も出来、中々器用な1枚です。

 

 

戦い方

序盤:ネクサスでシンボル構えながらレオーネエッジ・ガウルシードでコアを増やします。早めにブレイヴや転醒で打点を増強すればこの時点でゲームが終わる事も。

中盤:転醒やアルケーガンダムを絡めつつビートダウンを行います。この時点になると詰め札も使えるようになっていると思うので、それらを上手く使いながらフィニッシュを目指しましょう。

終盤:ここまでくればかなりのリソースを稼げている筈です。断罪と詰め札を組み合わせて相手のカウンターを全て潰して殴り切ってしまいましょう。

 

序盤の滑り出しに成功するかどうかで上手く回るかどうかが決まります。2種の世界や命の果実は序盤のシンボルとして頼りになりますが、除去が少なそうな相手には鳥獣魔神を初動に動く事もあり、上手く場に残す事に成功すればそのまま相手が死んだりして面白いです。

 

 

まとめ

今回は赤緑連鎖の現代版リメイクをしてみました。

このデッキは動きが好きなだけで特定のカードにあまり思い入れがなく、かつての面影はまるで無くなってしまいましたが動きとしてはかなり面白いと思うので良かったら組んで遊んでみてください。ただの赤緑起幻とか言わないで。

 

さて、今回の記事はここで終わりですが、連鎖と言えば白紫、赤緑に続いてもう1つ環境に食い込んだ連鎖のカラーがあったような…?

 

今回はこの辺で、それでは、また。